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テレビ取材メモ 2003.6.26〜
7.9 作成
これは、2003.6.25に、テレビの取材を受けた様子を「店主メモ」に記載したものです。
1.その1
2.その2
3.その3
4.放送後
電話が鳴ったのは月曜日のお昼頃・・・
その時間帯は、営業やPRの電話がやたらに多い。電話に出る
「はい。」
という言葉もどうしても投げやり調になってくる。
「はい、の、は」の言葉が、 「へ」 と 「あ」
が微妙に混じり、ため息といっしょに「へあい。」といった感じになる。 またかと思って
「へあい。」
と出ると、想像に反して福岡のテレビ局から取材依頼の電話だった。
もちろん、直後にはトーンが上がって明瞭な発音に変化したのは言うまでもない。
おもしろいことに驚きはなかった。いずれ取材されてもおかしくないという妙な確信があったのだ。むしろ、来たか、と思った。
最近では大型チェーン店に押されて少なくなった小さな古本屋が、福岡から全国に向けてインターネット発信しているのだ。しかも、ハーレクインという武器も携えている。取材の対象になると考えても不思議ではなかろうと思う。
実は、2年ほど前にも一度取材されたことがある。
当時は、まだネット販売を始めて間もないころでハーレクインも扱ってはいなかった。
ポツリ、ポツリとコミックの注文が入り始めたころで、夕方のローカルニュースの中での古本特集の一部としての取材だった。
そのときには興奮してかなりの知人らに予告の連絡をしたが、当日、急きょ放送日が変更になり、みんなから
「見てたけどなかったよ・・・」
と言われた苦いエピソードがある。
今回は、フジテレビ系列の 「テレビ西日本(TNC)」・・・
番組は 「ももち浜ストア」
という午前中のローカル番組である。
残念ながら福岡エリアだけの放送なので、このHPを見ていただいている皆様の地域にはほとんどが届かないのではなかろうか。
月曜日に連絡があり、水曜日にはもう取材という急な話で、ほぼ準備もできず・・・
実は、何を隠そうパソコン回りやらレジの奥やら、前から見えない部分では人様にはとてもお見せできない乱雑さなのである。
前回も奥まで入ってこられて、パソコン操作の風景なども撮影されたから大変だ。そうでなくても、店内の通路などは段ボールや紙袋たちがお客さんをさえぎっている現状なので、店舗への力の入れ方がいかほどかがわかるものだ。
であるから、時間の許す限りかたづけた。と言えばまだ聞こえはいいが、目につかないところへ一時避難させただけなのだが・・・
わが家の子供たちも、レジ横の壁を勝手にギャラリーとして掲げている絵を、世に出るチャンスとばかりに新作に切り替えるという。
蛇足だが、「お父さん、そげなゲジ眉でテレビやら出ちゃいかん!」
と、前夜ハサミで眉を切られてしまった。結果は鏡を見ていないからどうなったかよく知らない。
そしてハーレクインの棚も補充し、一応の準備してはいたが・・・
ああ・・・とんでもない撮影スタートとなろうとは。 続きは次回・・・
「ももち浜ストア」という番組とはどんな内容なのか?と、問われると、一言で言えば情報バラエティ番組とでも言うのか?「ももち浜」というのは「テレビ西日本(TNC)」が所在している地域の名称だ。
平日の午前中に、毎日放送されており、地域の話題や料理、ファッションなどを紹介している番組のようだ。ようだ、というのは、実は申し訳ない話だが、これまで聞いたことはあっても見たことはなかった。だから、取材依頼をされた翌日、さっそく拝見させていただき一応の予備知識は得た。
いや、得たつもりではあったのだが・・・
その番組では、今度、当店が営業している若久という地域をテーマにするということで、若久でお勧めしたいお店の一つとして当店がピックアップされたわけだ。
(実際にお勧めしたいとは聞いていないが、まあよかろう。)
こちらとしてもハーレクインの店舗客が少ないことから、ひとつのチャンスである。時間帯からみても、主婦層がメインであろうから願ってもないPRとなる。取材費も戴かないことだし、少しは宣伝してもらえるかもしれない。
で、取材日は6月25日のお昼1時半からと相成った。
その日は、雑用などのために嫁サマにも手伝いを頼んでいた。
(ほんとは、その前の掃除がメインの応援という話もあるが。)
「インタビューされるかもしれんよ。」と一応言ってはいたが、「あたしゃあ、影だから引っ込んどるよ。」と気にもとめていなかった。
そして、きっかり1時半になると、店の前へ「テレビ西日本」と書かれた車が到着。 こうなると、もう
"まな板の上の鯉"
状態で、なるようになるしかないな、という心境になる。
頭の中ではいくつかのシミュレーションは作っているが、最悪でもハーレクインのPRができれば贅沢は言えまい。
さて、車は停車したものの、店舗の前を撮影しているのであろう、気配だけあってなかなか誰も入ってこない。
しばらくしてから。ようやく 「こんにちは。」
と扉が開いた・・・
「はい、どうぞ!」
と冷静を装った声で奥へと導く。
実は、店舗の出入り口は、直接レジからは面と向かって見えない配置となっている。
そこへ表れたのは、40〜50台のおばさん・・・・
「あれ?」
「よいしょ、」と袋いっぱいに詰められた本をふた包み、レジにドサリ。
「か、買い取り、ですか!?」
その次の瞬間、また、「こんにちは、テレビ西日本ですが!」
と本物の声がした。
そのような想定は、どのシミュレーションにも入ってはいなかった。
「入ってもいいですかあ?」
と入口から若い女性の声が響く。
当然、店というのは誰でも入ってもらうものだから、そういう問いかけも想定外だ。
入っていいか?とあらためて問われると奇妙なもので「いいかな?」と、一瞬考えてしまう。
「あ、はい、ええ、その、・・・いいんですが・・・」
後にその時の状況を、嫁サマは、「固まっていたね。」と言ったが、実は瞬時にいろんなことを考えていた。
買い取りの風景も写させたほうがいいだろうか・・・
お客さんに迷惑だろうか・・・
う!この本は・・まずい。買い取りの対象にもならない本ばかりだ。
買い取りを断ったらイメージが悪くなるか・・・
" なんだ、この店は本を持って帰らせるのか!"
ではまずい。
うう、こりゃあ真剣に見たら時間がかかる・・・
などなど、すごいスピードで頭が回転していたに違いない。
結局、「どうぞ、いいですよ。入ってください。でも、ちょっと今、お客さんですから・・」
と、当たり前に言うしかなかった。
「いいってよお。」
と声がしたとたん、どやどやどや、と5名が中へ!
もう既に入るときから撮影を始めているようだ。
「お客さん、これ買い取りでない本がたくさんありますけど、こちらで処分しますから、まとめて300円で引き取りましょうか?」
「はいはい。どうせ捨てる本だから。」
ということで、とりあえずその場は終わらせた。
1日に一人あるかないかの買い取りが、この絶妙のタイミングであったということは、どう説明できよう。本の神さまが、「これこれ、あまり調子に乗るんじゃないよ。」
と戒めたのだろうか。しかも、せっかく片づけたレジ回りが、これで無になってしまった。
ま、とりあえずこれで始められるか、と思ったら、入口付近でライトに照らされたリポーターの声がした。
「ハーレクインの買い取りもされてるんですね、わー、すごいですねー!」
なんと、店主を差し置き、引っ込んでいるはずの嫁サマがインタビューされているではないか。しかも、メインでしたかった話を既にしてる・・・
もうメチャクチャである。
こうなりゃ、しょうがない。
せめて取材風景をHPに乗せようと思い、デジカメを取り出していいアングルを探そうとしていた。
そしたら、「あ!店長さん。どこにいるかと思ったら、何をやっているんですか!」
と突っ込まれ、声といっしょにカメラまでこちらを向いた。
「あ、いえ!」
引きつった笑いが映っていたことだろう・・・あははは・・・
なんという始まりだろう。
どういう編集をされるのかは知る由もないが、波乱の幕開けであった・・・
あと1回でまとめます。
次回は、初公開!当店の店内の一部を写した写真を掲載します。(あまり期待するようなものではないけど・・・)

打ち合わせなし、挨拶なし、段取りなしでスタートした取材撮影であった。
番組としては生の姿やハプニングが望ましいのだろうが・・・とにもかくにも、ようやく店主への取材が始まった。
買い取りで得する売り方とか、どんな本が人気ですか、とか、どうやら、事前に予定されていたらしい質問が出されるが、まあ、それなりに答える。
後で考えると、あれはまずかった、とか、もう少しこう言えばよかった、とか、いろいろあるものだが、それを考え始めるときりがない。やっぱり能力以上の言葉は出ないってことだ。
いくつかの質問に答えると、カメラは店主から離れ勝手に店内を映し始める。
女性のリポーターはちょっと一息ついて、
「えーと、あれ、ハイティーンブギはありますか?」
どうも個人的な質問らしい。カメラも回ってない。
「ああ、以前はありましたけど、カバーが色あせたから安く処分しましたよ。」
「ええ〜!読みたかったのよねえ、あれ。」
本気でまんがが好きな人なのか?
少なくとも理知的でキャスタータイプのリポーターではなく、地元密着型の親しみやすいタイプといったところだろうか。(言葉を選ぶのにも苦労する。)
「なんだい、それは俺全巻持ってたよ。」
と、横で男の撮影スタッフが答える。
「でも、全部売った。1冊10円くらいやったけど。」
「え〜!え〜!読みたかったのにイ〜」
なんだい、みんなマンガが好きなのかい・・・
そんな雑談のなかでマンガ談義が盛り上がり、
そのノリで、撮影もマンガ中心の内容へと変わっていった。
実は、あまり積極的にPRはしていないけれど、当店にもやや古いマンガはそこそこには揃えている。
手塚治虫、石森章太郎、横山光輝、松本零士、上原きみこ、里中満智子、などなど。
だが、量はさほどでもないし、年代もそこそこに古いくらいだし、第一、ほれ、性格が奥ゆかしいものだから大きい声では言っていないのだ。
そのうちにスタッフたちもそのあたりに興味を惹かれ、とうとう店主は横に置かれ、店内にどんなマンガがあるのか、勝手にその紹介に変わっていった。
(ここでお待ちかねの写真参照といきますか。)
そんなこんなで、無事・・でもないが、何とか取材終了。
結局、ほとんどハーレクインのPRはできず、ネット販売の紹介もなし・・・
必死でかたづけた机の上も、誰も見てくれないパソコンだけがポツンと置かれたままだ。
しかし冷静に考えてみると、地域の店を紹介することが目的の番組であるのだから、全国を対象にしたネット販売などは当然主旨が違うことになる。
そんな簡単なことが終了した時点で気付くのだから、やはりいつもの、冷静沈着、頭脳明晰の店主状態ではなかったのかもしれない。
ただ、現実的な収穫はあった。
スタッフのおひとりから、コミックのセット2500円分を購入いただいたのだ。
業務中にそんな不謹慎なことをするもんじゃない!会社のために日夜尽くしなさい、と、諭してやろうとしたが、
「ああ、それはお買い得ですね。」と、愛想よくお持ち帰りいただいた。
スタッフが帰るときにもうひとつエピソードがある。
始まりのときと同様に、今度は機材をかたずけているときに老婦人のお客さんが来店された。
文庫本を2冊買っていただき
「はい、340円ですね。」
とレジで応対をしているそのタイミングで、「それでは失礼しまーす。」
とスタッフの方たちが引き上げようとしていた。
「あー、どうもありがとうございました。お疲れ様でしたー。」
とあわてて挨拶を返して出口で送ろうとしたが、おばあさんはレジにじっと立ったまま帰ろうとしない。
さっき500円いただいたのだが・・・
「あれ、お釣り、まだでしたかね?」
と、首をひねりながら140円差し出そうとしたが、「160円でしょ。」と、低い声でじろり。
「あ、すみません・・・」
いかんいかんと思いながら、160円を渡すとようやくお帰りになった。
そうして久しぶりの緊張取材は終了。
時間にして1時間もなかったろう。
なお、現時点でまだ放映はされていない。
どのように編集されているのか、ちと怖い。放映まであと数日の命・・・
最後にひとつ。
その日、閉店後にレジを計算すると、現金が160円不足していた。
やはり一度お釣りは渡していたのだ・・・
ただでさえ疲れた一日がさらに疲れた・・・・
撮影風景の一部画像
(文中のものと同じです。)
平成15年7月8日、火曜日。当店がテレビで紹介された。
また有名になってしまった。
そろそろサインの練習も必要なのかもしれない・・・
番組の見出しは「噂にしたい大橋、若久エリア」となっていた。
期待した、「必見!若久が誇るまきハウスの全容を徹底解剖!」
ではなかった。
大橋という地域も合わせて特集が組まれており、まずはそちらから番組がスタート。当店の出番は番組が始まってから20分を経過したころ・・・
さも偶然通りかかったようなリポーターが、
「えーと、古本の店まきハウス・・・、へえ〜こんなところに古本屋さんがありますねえ。入ってみよう。」
と店内へ入ってくる。
まさに、そのとき、店主は買い取りであたふたしていたときである。
さすがにその様子は映っていなかったが、「あたしゃあ、出ないよ」
と言っていた嫁サマのインタビューから当店の紹介が始まった。
そして、例の
「あ、店長さん何やってるんですか!」
から店主登場。(やっぱりカットされていない・・・) 何とも間抜けな登場の仕方だ。
しかも、髪が乱れている。しかし、よく考えてみたらそれはいつものことだから我慢しよう。
テレビに映った店主は、人の良いお兄さんであった。
おじさまというには若い。30前後にしか見えないのではなかろうか。
いや、これは意見を求めるつもりはないから気にしないで・・・
で、買い取りの話やコミックの話などで番組が進行していく。
時間にしてたかだか4分程度だったろうか。
最後に営業時間、HPアドレス、電話番号などが紹介されて当店のコーナーは終了・・・
こんなもんか?でも編集の仕方はうまい。たいしたものだ。
放送は満足とはいかないまでも不満もなく終了したが、ちょっと異変があったのは終了直後だった。
その後、番組自体はまだ続いていたものの、まきハウスの紹介が終わったと同時に電話がなった。あまりにも直後のタイミングだったので、「お!テレビの影響か?」と容易に想像できた。
案の定、「長谷川法世の○○はありませんか?」というコミックの在庫問い合わせであった。
テレビの影響はすごい。
残念ながら在庫はなかったので売り上げには結びつかなかったが・・・
余談だが、コミックに関しては在庫があるものについてはほぼ記憶している。
いや、褒めることではない。
ひとりで1冊ごと拭きあげて、状態を見て値段をつける、すべてにこの作業を行えば自然に記憶しているものだ。
いやいや、そんなに褒めないで欲しい。
丁重にお断りして受話器を置いた直後に、また次の電話。
今度は、「赤胴鈴之介はありませんか?」
との問いあわせ。
そんな古いものもない。
残念だが、今度も在庫なしを伝えて電話を切る。
そしたらなんと、続けて間をおかずしてまた電話・・・3本立て続けである。
「今、RKBのテレビを見たんですけど・・・」 (TNCなんだけど。)
何でも、画面にほんの1〜2秒映った大和和紀のまんがを見つけて、それが探していたものだったということで、ぜひ売って欲しいという依頼の電話だった。
もちろんお断りする理由もなくOKし、売買成立。3冊セットで良心価格800円のお買上げと相成った。
これがテレビの威力か!
こりゃあ今日は大変だ、とレジの作業を中断し、電話対応できる体制に切り替えた。
(といっても、何もせずにじっと電話を見つめているだけなんだが・・・)
ほら、また電話だ。
「もしもし。電話料金が安くなるご案内ですが・・・」
こんな時、営業の電話に愛想よく出るとひどく損をしたような気分になる。
来店したセールスマンに、顔中笑顔いっぱいで
「いらっしゃいませ」 と言ったときと同じだ。
その後・・・・・・・ 1本の電話もこない・・・
テレビを見ましたといって来店された方1名以外、購入本はなし。
HPアドレスも紹介されていたがアクセスもやや通常より多い程度。
これがテレビの威力かい。
今後に期待しよう・・・
そうそう、いつもお世話になっている山口県のお客様にも見ていただいていたらしい。 山口の一部までは映ったんですね。
そのお客様の言葉を借りれば、店主はHPのイラストにそっくりで、お〜!と感動していただいたそうな。
そうなんです。上に掲げている店主の顔がいつもレジにこじんまりと座っているんです。
どうぞ機会があればお立ち寄りください。
あ、まだサインは練習中ですけど・・・
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